動詞と呼ばれているのに、動く様子がないのがBE動詞です。簡単に言うと「状態を伝えているだけ」の動詞ということになります。
主語が単数の6つのBE動詞例文
I am a carpenter.俺は大工さ。
You are a nurse.あなたは看護師です。
He is a teacher.彼は教師です。
She is a cashier.彼女はレジ係です。
Taro is a firefighter.太郎は消防士。
Mariko is a childcare worker.真理子さんは保育士をしています。
主語によって変化するBE動詞
「I」とは、「自分」のことです。英語では、自分のことを指す言い方は「I」だけになります。その点日本語は「僕、私、俺、小生、拙者」などさまざまな言い方があります。
「You」とは、「あなた」のことです。今目の前にいる相手が「あなた」になります。
「He」とは、「彼」のことです。
「She」とは、「彼女」のことです。
「Taro」は、「太郎」という人の名前です。
「Mariko」は、「真理子」という人の名前です。
ここでもう一度、上の6つの英文を見てください。
「俺」も「あなた」も「彼」も「彼女」も「太郎」も「真理子」も、上記6例文の主人公です。こうした主人公のことを「主語」と呼びます。
ただ、同じ主語でも「I」 だとそのあとが「am」になっています。
「You」だと「are」になっています。
ところが、「He」「She」「Taro」「Mariko」 の場合だと「is」 になっています。
これらを整理すると、以下のようになります。
主語 | BE動詞 |
I | am |
You | are |
He She Taro Mariko | is |
上記の表からわかるように、「自分」を表す主語を受けるBE動詞は「am」 になります。「あなた」を表す主語を受ける場合は「are」になります。そして、残りの「He」「She」「Taro」「Mariko」 などの「自分」と「相手」ではない第三者は、すべて「is」で受けます。
これらの「am」「are」「is」が、BE動詞になります。このように、BE動詞は「主語」によって変化するということを覚えておいてください。
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英語は数を明確に表現する
さて、「俺」も「あなた」も「彼」も「彼女」も「太郎」も「真理子」も、一人の人間ですね。英語では、一人のとか一つのとかの数を表す場合、「a」を使います。だから、それぞれの職業の前に「a」 がついていますね。「a」 というのは、「一つの」とか「一人の」という意味です。
英語は数に対してとても敏感な言語であるということを、覚えておいてください。それを意識しておくだけで、英語を理解しやすくなります。
I am a carpenter.を「俺は大工さ」というように、あえてカジュアルな日本語訳にしてありますが、これを直訳的に訳すと、「僕は、一人の大工です」となります。日本語では、いちいち「一人の」とは言いません。しかし英語では、この「一人の」という意味の「a」が必ず挿入されます。
ネイティブは、「a」と言いながら、無意識のうちに一人の人間を頭に描いています。この「a」は、文法的には冠詞と呼ばれています。
➡ BE動詞は主語によって、「am」「are」「is」のどれかに変化する。
➡ 英語は文の中で数を明確に表す言語である。